申し込んでから出発までに、いつ何を払うか
留学エージェント11社の申込規定を確認しました(確認日 2026.8.21)
留学の申し込みから出発までは、半年から1年ほど空くことがあります。この間、手続きは進んでいるものの、こちらから見えるものは多くありません。学校が決まったという連絡が来て、請求書が届いて、あとは出発を待つ。そういう時間です。
ただ、規定を読むと、この期間には決まった段取りがあります。いつ、いくら払うのか。いつを過ぎると条件が変わるのか。どちらもあらかじめ書かれています。11社分を並べたところ、会社によって支払い時期は大きく違いました。
申込金は、契約と同時に発生する
多くの会社で、申込金の支払いが契約成立の条件になっています。申込書を出しただけでは契約は成立せず、入金を確認した時点で成立する、という書き方です。
| エージェント | 申込時に払うもの |
|---|---|
| ISS留学ライフ | 50,000円(12週間以下)/70,000円(13週間以上) |
| StudyIn | 有料のサポートを利用する場合はその利用料 |
| スクールウィズ | 手付金15,000円 |
| スマ留 | 申込金(本申込の日から8日以内) |
| CEBRIDGE | デポジット11,000円/33,000円 |
| タビケン留学 | 一時金15,000円(またはAU$200) |
| ワールドアベニュー | 留学業務取扱料金(語学留学は50,000円、税別) |
| 留学ジャーナル | プログラム費88,000円(9週間以上の語学)/申込金30,000円(8週間以下) |
| 留学タイムズ | 申込金50,000円(見積が5万円未満なら30,000円) |
DEOWとYAC Agencyは、申込時点での定額の支払いについて規定に記載がありませんでした。
金額の幅は11,000円から88,000円まであります。ここで見ておきたいのは、この申込金が後から返ってくるかどうかです。
ISS留学ライフの13週間以上のプログラムでは、契約成立後は手続き料金70,000円を返金できないと規定に明記されています。タビケン留学も、申込日から6日以内に解除した場合でも15,000円は解除料として残ります。留学ジャーナルは申込日から8日以内なら全額返金されますが、その期間を過ぎると33,000円以上がかかります。
一方、ワールドアベニューは契約成立日から8日目以前なら留学業務取扱料金の100パーセントが返金されます。同じ「申込時に5万円」でも、返るか返らないかは会社によって違います。
残りを払う時期は、40日前から120日前まで幅がある
申込金を払ったあと、しばらく間が空きます。学校が決まり、入学許可が下りたところで、残額の請求が来ます。この時期が会社によってかなり違いました。
| エージェント | 残額の支払期日について規定に書かれていること |
|---|---|
| スマ留 | 学生ビザを取得する必要がある場合、原則として学校開始日の120日前 |
| ISS留学ライフ | 旅行開始日の前日から遡って40日目まで、または請求書に指定された期日まで |
| 留学ジャーナル | 受入先が期日を定めている場合や制度上必要な場合を除き、出発の90日以上前に請求することはない |
| ワールドアベニュー | 受け入れ先機関が期日を定めている場合や制度上必要な場合を除き、出発日の90日前までに支払いを求めることはない |
| DEOW | 出発日の90日前までは、受入機関への授業料等の支払いを請求しない |
| StudyIn | 請求書に記載された支払期限、または発行日から5営業日以内 |
「90日前までは請求しない」と書いている会社が4社ありました。留学ジャーナル、ワールドアベニュー、DEOW、ISS留学ライフです。これは早く払わせないという約束で、預ける期間を短くする考え方にあたります。
反対にスマ留は、学生ビザを取得する場合の支払期日を学校開始日の120日前としています。ビザの申請に入学許可証と支払い済みの証明が要る国があるため、早い時期の支払いには理由がありますが、手元を離れる期間は長くなります。ビザの種類によって支払いや締切の時期が変わる点は、ビザが取得できなかったとき、費用はどうなるかでも触れています。
払ったあと、キャンセル料の段階が上がる
ここが、申込から出発までの期間で一番動きのあるところです。残額を払う時期と、キャンセル料の段階が変わる時期が、会社によっては近接しています。
スマ留の場合、学生ビザなら学校開始日の120日前に全額を支払います。そしてキャンセル料は、学校開始日の90日前以降で総額の50パーセントになります。この総額には語学学校費用や滞在施設の宿泊料金が含まれると規定で定義されています。支払いから30日で、金額の基準が変わる形です。
ワールドアベニューは返金率という書き方をしています。契約成立日から61日目以降は70パーセント返金、出発日の90日前以降は50パーセント、60日前以降は30パーセント、30日前以降は20パーセント、7日前以降は0パーセント。契約からの日数と出発までの日数の両方を見て、返金率の低いほうが適用されます。
ISS留学ライフの13週間以上のプログラムは、出発30日前以降で旅行費用の20パーセント、14日前以降で50パーセント、6日前以降で75パーセント、当日以降で100パーセントです。ここでいう旅行費用には、留学先学校での授業料、入学登録料、部屋代、食費が含まれると条件書に書かれています。
タビケン留学は開始日の30日前以降で留学代金の50パーセント、20日前以降で80パーセント、3日前以降で100パーセント。留学代金は入学金、授業料、宿泊費と定義されています。
出発が近い申し込みには、別の料金がかかる
申込から出発までの期間が短い場合、追加の料金が発生する会社があります。11社のうち6社で確認できました。
| エージェント | 条件 | 内容 |
|---|---|---|
| 留学タイムズ | 研修開始日まで30日以内(学生ビザは60日以内) | 高速サービス料10,000円。入学が認められなかった場合も返金されない |
| ワールドアベニュー | 入学希望日まで90日以内 | 緊急手配料20,000円(税別) |
| スマ留 | 学校開始日まで30日以内 | 至急手続費用22,000円(税込) |
| DEOW | 渡航30日前以降(繁忙期は40日前以降) | 8日以内なら無料で解除できるという条項が適用されない |
| 留学ジャーナル | 出発まで30日以内(8週間以下のプログラム) | 8日以内の条項が適用されず、最初から50,000円の区分になる |
| ISS留学ライフ | 出発30日前以降(ピーク時は40日前以降) | 8日以内の条項が適用されない |
前の3社は追加料金、後の3社は権利が外れる形です。どちらも、急いで決めた人ほど条件が不利になります。
繁忙期の定義は複数の会社で共通していました。4月27日から5月6日、7月20日から8月31日、12月20日から1月7日。DEOW、ISS留学ライフ、スマ留の条件書に同じ日付が書かれています。旅行業の慣行に沿ったものと思われます。
なお、やめるのではなく日程や学校を変える場合は、別の条文が適用されます。留学先や日程を変えるといくらかかるかで11社分を確認しています。
エージェントの規定の外側に、学校の規定がある
ここまではエージェントとの契約の話です。ただ、留学費用の大半は学校と滞在先に払うもので、そちらにはそちらの規定があります。
この点は、多くの会社が規定にはっきり書いています。タビケン留学は「学校側の返金規定により差し引かれた金額も別途申込者の負担となる」、ワールドアベニューは「留学代金については各海外受け入れ先機関の各規定に基づき、解約料金が発生します」、YAC Agencyは「別途、留学先の学校・機関に対する手数料が発生しますので十分ご留意ください」といった書き方です。
つまり、エージェントに払うキャンセル料と、学校が返さない分は別に計算されます。エージェントの規定を読んだだけでは総額が分からない、ということでもあります。
返金が発生した場合の扱いも、会社によって違いました。留学タイムズは学校から返金される金額の25から30パーセントを解約料とする形で、学校が返さなかった分にはエージェント側も課金しません。DEOWは渡航後の返金額の35パーセント、スクールウィズは20パーセント、StudyInは返金額から手数料を引いた額の30パーセント。いずれも学校からの返金があって初めて成立する計算です。
そしてStudyInの規定には、返金額がキャンセル手数料と支払義務のある金額の合計に不足する場合、その差額を直ちに支払わなければならないという条項があります。返ってくるとは限らない、という前提で読む必要があります。
契約前に確認しておきたいこと
- 申込金はいくらで、いつまでなら返ってくるのか
- 残額の支払期日はいつか。ビザの種類によって変わるか
- 支払ったあと、キャンセル料の段階が変わるのはいつか
- キャンセル料は何に対する率か。手数料か、学校に払う費用を含む金額か
- 学校側の返金規定はどうなっているか(エージェントの規定とは別)
どれも申込規定に書かれていることですが、会社によって書き方も基準も違います。同じ会社でも、留学の期間やプログラムの種類で適用される規定が変わる場合があります。契約の前に、自分の条件ではどうなるかを確認しておくと安心です。