留学先や日程を変えると
いくらかかるか
留学エージェント11社の申込規定を確認しました(確認日 2026.8.21)
申し込んでから出発までには、半年から1年ほどの時間があります。その間に予定が変わることは珍しくありません。仕事の都合で出発を3か月ずらしたい。下調べを進めるうちに別の学校のほうが合っていると分かった。そういう話です。
やめるわけではないので、キャンセル料の表を見ても答えは出ません。変更手数料は別の条文に書かれています。11社分を確認したところ、金額そのものよりも、変更を受け付けてもらえる期間のほうが会社ごとの差が大きいことが分かりました。
変更手数料は5,500円から88,000円まで
まず金額です。1回の変更にいくらかかるかを規定から拾いました。
| エージェント | 規定に書かれている変更手数料 |
|---|---|
| DEOW | 1回につき5,500円(税込) |
| ワールドアベニュー | 出願代行は入学許可書の受領後の入学日変更で5,000円(税別)。海外留学サービスは内容または入学日の変更で20,000円(税別) |
| StudyIn | 10,000円(税別)に海外送金手数料と教育機関側の変更手数料を加えた額 |
| ISS留学ライフ | 申込後8日以内は無料。31日前まで11,000円。30日前から15日前まで22,000円 |
| YAC Agency | 学費等の支払いまで無料。支払後は2回まで無料。入学日の29日前以降は11,000円 |
| 留学タイムズ | 研修開始日から31日前まで12,000円。30日前から前日まで15,000円 |
| スクールウィズ | 15,000円 |
| スマ留 | 33,000円(税込) |
| 留学ジャーナル | 8週間以下は申込後8日以内が無料、9日目以降33,000円。9週間以上は留学先の変更が1校55,000円、それ以外は1項目33,000円。専門課程は留学先の変更が1校88,000円 |
CEBRIDGEとタビケン留学については、変更手数料の金額を規定で確認できませんでした。CEBRIDGEは特定商取引法に基づく表記の消費税の説明に変更手数料が挙げられていますが、金額を示した箇所は見つかりませんでした。
最も低いDEOWの5,500円と、最も高い留学ジャーナル専門課程の88,000円では、16倍の開きがあります。ただ、この表を並べただけでは比べたことになりません。
StudyInの規定は、10,000円(税別)に加えて海外送金手数料(フィリピンは3,000円、それ以外は5,000円)と、教育機関側が請求する変更手数料5,000円から30,000円、さらにその他必要な費用を合算する書き方です。定額を示している会社とは、そもそも金額の性質が違います。
留学ジャーナルとYAC Agencyは、何を変えるかで金額が分かれます。留学ジャーナルの9週間以上のプログラムでは、留学先そのものを変える場合が1校55,000円、それ以外の項目は1項目33,000円。YAC Agencyは学校、滞在先、ビザ申請でそれぞれ別の条項が立っています。
変更のつもりが、取消し扱いになることがある
ここからが、金額の表には出てこない部分です。会社によっては、変更の申し出が変更として処理されず、いったん取り消したものとして扱われます。該当したのは留学ジャーナル、ISS留学ライフ、留学タイムズの3社でした。
留学ジャーナルの8週間以下のプログラムでは、変更手数料の条文に続けて、留学先自体の変更は取消し扱いとすると書かれています。同じ学校の中でコースや日程を変えるなら33,000円ですが、学校を変えたいという相談は取消しと新規申込になります。取消料がかかるため、時期によっては金額の桁が変わります。
ISS留学ライフは、変更手続料金の表の最後に14日前以降という行があり、そこには金額ではなく原則として取り消しと同じ扱いと記載されています。出発の2週間前を過ぎると、変更という選択肢が実質的になくなる形です。
留学タイムズは、研修開始日を当初の申込より1年を超えて先に変更する場合を契約解除として扱うと定めています。加えて、留学費用の支払い後にコースの受講期間や滞在期間を短くした場合は、削減した期間を解約したものとみなすという条項もあります。期間の短縮は変更ではなく部分的な解約として計算されます。
途中から、変更そのものを受け付けなくなる
もうひとつ、金額以前の問題があります。会社によっては、変更を申し出られる期間そのものに締切があります。その締切を過ぎると、手数料を払う払わない以前に手続きが受けられません。該当したのは4社でした。
| エージェント | 変更を受け付けないと規定に書かれている条件 |
|---|---|
| スマ留 | 費用の全額支払いが完了している場合。学校開始日まで90日の期間がない場合。学校開始日を6か月以上先に変更する場合。就学期間を半分以下に変更する場合 |
| StudyIn | 変更の受付日から契約の開始日までが31日未満の場合は、変更手続を代行できない |
| ワールドアベニュー | 変更の申し出は出発日の前日から遡って90日目まで。留学代金の支払い後の変更は受け付けない |
| 留学タイムズ | 研修開始日以降は変更できない |
スマ留の条件は4つ並んでいて、そのうち費用の全額支払いが完了している場合という項目があります。スマ留は学生ビザが必要な場合、学校開始日の120日前を残額の支払期日としています。支払いを済ませた時点で変更の権利がなくなる読み方になります。ビザの種類で時期が変わる点はビザが取得できなかったとき、費用はどうなるかでも扱っています。
ワールドアベニューも同様に、留学代金を支払った後の変更を受け付けないとしています。こちらは出発日の90日前という期限も併記されているため、どちらか早いほうが実質的な締切になります。
StudyInの31日という基準は、他の会社と比べると短めです。ただし、これは代行しないという意味であり、学校との直接のやり取りまで禁じるものではありません。
日程を後ろにずらしても、キャンセル料の基準は動かない場合がある
変更を検討する理由のひとつに、キャンセル料の段階が上がる前に日程を先送りしておきたい、という考え方があります。開始日が先に延びれば、出発までの日数が増えて、キャンセル料が軽いほうに戻るように見えるためです。
スマ留の規定には、この点についての条項があります。第11条2項で、変更後に解除や中途解約をする場合、キャンセル料の計算には変更前の学校開始日を用いると定めています。
つまり日程を後ろへずらしても、キャンセル料の基準日は動きません。変更手数料33,000円を払ったうえで、キャンセル料は当初の開始日から数えて計算されます。この条項を確認できたのはスマ留のみでした。
変更についての記載を確認できなかった会社
CEBRIDGEとタビケン留学については、変更手数料の金額を示した条文を見つけられませんでした。
CEBRIDGEは、特定商取引法に基づく表記のなかで、支払う費用としてデポジット、変更手数料、解約手数料の3つを挙げ、いずれも消費税を含む金額であると説明しています。制度としては存在するものの、金額を定めた別表は確認できませんでした。
タビケン留学は、規定のなかに変更に関する条項自体が見当たりませんでした。書かれていないことは、無料という意味にも、都度相談という意味にもなります。どちらなのかは規定からは判断できないため、申し込み前に直接確認する項目になります。
契約前に確認しておきたいこと
- 変更手数料はいくらか。定額か、他の費用を合算する形か
- 学校を変える場合と、日程だけ変える場合で金額が違うか
- 変更が取消し扱いになる条件があるか
- いつまでなら変更を受け付けてもらえるか。費用の支払いが締切になっていないか
- 変更したあとに解約した場合、キャンセル料の基準日はどちらの開始日か
変更手数料の金額だけを見ると、数千円から数万円の話に見えます。ただ、変更が取消しとして計算される場合や、変更を受け付けてもらえない時期に入っている場合は、金額の比較そのものが成り立ちません。申込規定を読むときは、金額の条文とあわせて、その前後にある条件も見ておくと判断しやすくなります。